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【訃報】極真空手の第1回全日本王者、山崎照朝氏が死去!力石徹のモデルでも有名に

2025/06/23(月)UP

極真の竜 山崎照朝氏が死去

 極真会館の『全日本空手道選手権大会』の初代王者、山崎照朝氏(てるとも=77)が、胆管がんのため22日に死去した。息子の倍実(ますのり)氏がSNSで発表した。

【フォト】山崎照朝氏、選手時代のハイキック写真!70歳を過ぎて見せたハイキックも

 山崎氏は、大山倍達が創始した極真会館に高校生のときに入門。大山館長や、大山道場時代からの師範代で俳優の石橋雅史から指導を受け、腕を上げた。キックボクシング選手として活躍中だった昭和44年9月、極真会館の初の『第1回全日本空手道選手権大会』では、静かな構えと鉄のように固い受けで、鋭い突き、ヒザ、上段回し蹴りを決め、見事、初代王者に輝いた。漫画『空手バカ一代』では「極真の竜」として人気を集め、アニメではエンディングテーマ「空手道おとこ道」の歌唱を担当した。

第一回全日本大会でのハイキック(山崎照朝氏提供)

 1973年の全日本での準優勝を最後に選手を引退。以降、中日映画社で短編映画やCMのプロデューサーを経て、東京新聞の子会社である東京新聞ショッパー社に勤務しながら、1980年から格闘技記者として活動。空手道場『逆真会館』を立ち上げ、ボランティアで空手を教えた。指導の傍ら、クラッシュギャルズなど女子プロレスのコーチにも就任した。

『あしたのジョー』の力石徹のモデルとしても有名で、2020年8月には山崎の人生を綴った『力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝』が発売され、増刷となる人気を博した。

 今年1月まで東京中日スポーツで“コラム 撃戦記”を連載していたが記者を引退。今年に入り胆管がんが見つかり、同1月に予定していた好評だった山崎照朝の空手セミナーは中止となっていた。最後まで格闘技に捧げた人生であった。

山崎の代名詞、天地上下の構え

 息子の倍実(ますのり)氏は「6月22日、父・山崎照朝が永眠いたしました。享年77歳でした。胆管がんとの闘病の末、静かに旅立ちました」と報告。

 続けて「病と闘う中でも、父は最後まで一切弱音を吐くことなく、周囲に気遣い、毅然とした姿勢を貫いてくれました。その強さと優しさは、家族にとって何よりの支えでした。取り急ぎのご報告となりますが、どうか父の冥福をお祈りいただけましたら幸いです」とSNSで報告した。

【葬儀のご案内】
■故人氏名:山﨑照朝(井上照朝)
■式場:越谷市斎場 第3式場(埼玉県越谷市増林3989-1 電話:0489 76 2424)
■通夜:令和7年6月25日(水)午後5時30分より
■告別式:令和7年6月26日(木)午前9時30分~11時

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