「リアル春麗だ!」女子ファイターの華麗な”百裂脚”が大バズり、”どうやって防ぐの?”対抗策も
頭にはお団子ポニーテール、スラリと伸びた脚の女子ファイター。彼女が試合で、まるで格闘ゲーム『ストリートファイター』の春麗の”百裂脚”のような連続蹴りを繰り出しまくる動画が「これどうやって防ぐの?」「リアル春麗」とSNSで約900万再生とバズっている。
実はこの蹴りは空手のメジャーな戦法の一つで、彼女は7度も全日本空手王者に輝いている筋金入りの空手家なのだ。
【フォト・動画】スラリ長い脚から、えげつない連続蹴り!バキバキ腹筋計量も
彼女は1勝1KOの新鋭・木村萌那(23=K-1ジム目黒TEAM TIGER)。この動画は、1月26日に行われた『Krush.170』(後楽園ホール)で、木村のプロ2戦目、女子フライ級戦でYuka☆(SHINE沖縄)と戦った時のものだ。
試合では、サウスポーの木村が右前脚のサイドキック(横蹴り)をジャブのように繰り出しまくり、相手の顔面に次々ヒット。何度もこかし、2Rには鼻血も出させる。空いたボディには左ストレート、更に顔面ストレートも入れ、木村がフルマーク完勝した。
このサイドキック動画を木村が自身のTiktokにアップするとXで転載され「これどうやって防ぐの?」と容姿の華麗さも相まってか大バズリした。
コメントには「軸足にローキックかます」「軸足狙えば一瞬」と軸足を狙えば良いという意見が多く見られるが、前足サイドキックの距離は長く、ローキックが当たる位置にはなかなか近づきにくいだろう。
「ガードを固めて突っ込む」という意見もあるが、サイドキックの半身の構えは、横からの力に強く、蹴りで押し返されてしまうことも多い。
この”無限サイドキック”が成立するのは、木村の並外れたバランス感覚と、体軸の強さにある。
相手のガードによって、横蹴り、前蹴り、スピンキック、回し蹴りと微妙に変えて顔面に当てる。距離を詰められてもヒザの角度を変えて、近めの距離でもヒットさせられるのだ。
動画には「テコンドー?」というコメントも多かったが、実は木村は日本最大級のフルコンタクト空手ジュニア全日本大会『JKJO』でなんと7連覇という成績を持つ。
この技は俗称”ケンケン蹴り”とも呼ばれ、その攻略の難しさから一時、とくにジュニア女子選手の間で、”無敵戦法”として流行った。
蹴りの連打で相手は近づけず、カウンターで顔面にヒット、ポイントを取られまくってしまう。
試合によっては双方が片足を高く上げたまま、サイドキックの狙い合いで終わることも。
木村はこの”ケンケン蹴り”の名手でもあり、その空手経験を生かし、Krushでも相手の顔を跳ね上げ続け「まるで春麗」の百裂脚のようなファイトぶりを見せたのだ。
このサイドキックに対抗するには、自身もサイドキックで蹴り足をストッピングする、左右への細かいステップ等で振り、内側から攻撃するなどが一般的だ。しかしこれも木村並みの技量・フィジカルが無くては、なかなか対応出来ないと思われる。
更に木村は足を下ろさない連打も使っており、更にアマボクシングで優勝・入賞を重ね”顔面”パンチ対応にも自信を持っているようで、攻略は難しそうだ。
まるでアイドルのような可愛らしい容姿から放つ、えげつない連続蹴り。新鋭・木村はどこまで連勝を続けるか。
▶次のページは【フォト・動画】スラリ長い脚から、えげつない連続蹴り!バキバキ腹筋計量も
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫