【RIZIN】初参戦の中井りん、村田にチョークで一本勝ち
RIZIN FIGHTING FEDERATION
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND」
2016年12月29日(木)さいたまスーパーアリーナ
▼第9試合 RIZIN女子MMA特別ルール(ヒジあり) 5分3R 57.15kg契約
○中井りん(パンクラス ヴィーナス/パンクラス・バンタム級クイーン)
一本 3R 1分16秒 ※リアネイキッドチョーク
●村田夏南子(フリー)
中井がRIZINに待望の初参戦を果たした。2006年10月にプロデビューし、戦績は18勝2敗1分。2敗はUFCで喫したもので、日本人には負け無し。対する村田は2012年女子レスリング全日本選手権優勝の実績を引っ提げ、今年4月にMMAデビュー。現在4連勝無敗と波に乗っている。
1R、低く構える中井に村田がジャブを放つ。村田がジャブを当ててタックルに行くが、中井はディフェンス。中井も右ストレートを当てていく。中井は構えを左右に変えながらジリジリと前に出てパンチを当てていく。村田は再びジャブを当ててタックルに行くが、これも中井が反応してディフェンス。
村田は右のパンチを見せて両足タックル、中井を浮かせることに成功したが、中井はすぐに立ち上がる。村田がコーナーへ押し込んでいくと、中井はバックを奪う。中井がバックをキープしたままラウンドを終えた。
2Rは普通に構えてパンチを出しながら前に出る中井。自分から組み付いていくと、村田がロープに押し込む。中井はヒザ蹴り、足払いで揺さぶりをかけ、顔面にもヒザを放つ。タックルに来た村田にガブると村田の首を脇に抱えてパンチを見舞う。
両者が離れ、しばらく見合いが続く。お互いにパンチを出し合い、中井の右ボディストレート、右フックがヒット。村田も中井が入って来るところへジャブを合わせる。村田のタックルは切る。終了間際、中井の右フックで村田が一瞬ヒザを着く。
3R、お互いの距離が近くなる。村田のパンチからのタックルは防がれ、中井がバックを奪って寝技に持ち込む。そして一瞬のうちにチョークスリーパー(リアネイキッドチョーク)。村田が諦めた表情でタップし、中井が見事な一本勝ちを収めた。歓声が沸き起こる場内。プロ初黒星を喫した村田はガックリとうなだれ、悔し涙を流した。
勝利者インタビューを受けた中井は「とても村田選手は強かったです。もしよかったら村田選手、パンクラスへいかがでしょうか?」とパンクラスでの試合に誘い、「次は決まっていません。決まったらやるだけです。またこれらもRIZINよろしくお願いします」と謙虚に語った。
そして、恒例の勝利のバック宙を決め、場内は再び大歓声に包まれた。