これは、なんて技?格闘技で見たことない“トリックキック”が話題に
2月8日、タイのルンピニー・スタジアムで開催された『ONE Fight Night 28』でトリックキックが飛び出し、ネットで話題になっている。同大会に出場したフェリペ・ロボ(ブラジル)が、自身の奥足を前足に交差させながら相手の足首を蹴る、サッカーのような動きを見せた。
『ONE Fight Night 28』は、ストロー級ムエタイ世界タイトルマッチのプラジャンチャイ・PK・センチャイvsエリス・バルボーサがメインイベントとして行われ、日本からは手塚裕之や山北渓人が出場して注目を集めていた。
その大会の第5試合目となるバンタム級ムエタイでフェリペ・ロボが出場し、セーマペッチ・フェアテックス(タイ)から3R TKO勝ちを収めている。試合の中で飛び出したのが、相手の足首を蹴るトリックキックだ。
これまで格闘技の試合では、なかなか見ることができなかった複雑な蹴り技。サウスポーに構える相手の前足に、オーソドックスのロボがステップインすると同時に奥足を軸足の後ろを通して交差し、足首を蹴るという難易度の高いテクニックだ。
この蹴りの動作は、サッカー選手が見せる“ラボーナ”と呼ばれているフェイントのキックと似ている。サッカーでは奥足を軸足と交差しながらボールをキックすることで、相手のタイミングを外すというのが狙いだ。
ロボはブラジルのファイターなので、サッカーの経験があるのかキックをムエタイにも応用しているのかもしれない。だがこの蹴りは相手の足首に当たったものの、それほどダメージを与えているように見えずに反撃されている。現時点では、揺さぶり効果ということなのだろう。
ちなみにONEは昨日12日、公式のXでトリックキックの動画を配信し、「このキックに名前をつけるとしたら?」と投稿。これを見たユーザーから「アンクルキック」「ビハインド・ヒール・ローキック」「去り際キック」とコメントが寄せられ、サッカー好きなファンからは「ラボーナキック」という声が多かった。
カーフキックのように流行るかは微妙だが、このトリックキックでKOが生まれれば使い手が増える可能性はあるはずだ。
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