【RIZIN】那須川天心がMMAデビュー戦でTKO勝ち、さらに大みそかも参戦を直訴
RIZIN FIGHTING FEDERATION
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND」
2016年12月29日(木)さいたまスーパーアリーナ
▼第8試合 RIZIN MMA特別ルール 3分3R 56.7kg契約
○那須川天心(チーム天心/ISKAオリエンタルルール世界バンタム級&RISE同級王者)
TKO 1R 2分47秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●ニキータ・サプン(ウクライナ)
注目のMMAデビュー戦を迎えた那須川は2014年7月にプロデビューし、18歳の高校生でありながら無敗の快進撃。12月5日にはヒジ打ち・首相撲ありの純キックボクシングルールに初挑戦し、ムエタイ最高峰ルンピニースタジアムの現役王者をバックスピンキック一発でKOするという離れ技を演じた。戦績は17勝(13KO)無敗。
その対戦相手サプンはテコンドーをベースにしたアグレッシブなファイターで、独特の間合いと変則的なステップを得意とし、これまでに数々のKO劇を演じているという。今年になってからアマチュアMMA大会で準優勝するなど、MMAの経験も積んでいる。2013年テコンドーヨーロッパ選手権王者、2016年ウクライナ大会銀メダルの実績。身長161cm、体重55kgと那須川とほぼ同じ体格(那須川は162cm・55kg)。
1R、前後にステップを踏み、左右に構えをスイッチするサプンが後ろ蹴り、ミドルキックを放つ。那須川は左ローで応戦。那須川は蹴り足をキャッチするとサプンを寝かせ、上からパンチを落とす。サプンが腕をつかんでくると持ち上げて外す。そして抑え込みに。
しかし、下からの腕十字を極められ、那須川の腕が完全に伸び切る。それでもタップしない那須川。この大ピンチをしのぎ、脱出した那須川が立ち上がり、上からのパウンド連打。サプンのバックを奪い、なおもパンチを打ち込む。身動き出来ないサプンを見て、ここでレフェリーがストップ。那須川がMMAデビュー戦を見事なTKO勝利で飾った。
笑顔の那須川はマイクを持つと、「キックボクサー代表で……疲れました。このルールで初めて試合をして焦ってしまって極められそうになったんですが、キックボクサーでもMMAのルールで勝てると証明できたと思います」とアピール。
そして、「すぐに終わってしまいましたが、31日、もう1試合どうですか? 皆さん、見たくないですか? 高田さん、組んでください。もう1試合出来るので」と、なんと前代未聞の2日後の大会への参戦をアピール。
その場で高田延彦・統括本部長と榊原信行実行委員長が協議し、高田統括本部長は「分かりました。天心選手、その心意気は受け止めました。ただ1回預けさせてもらいたい。今のアームバーを見ましたか? 1回メディカルチェックさせてください。これからの未来あるファイターです。心意気は受け取ったので腕をメディカルチェックさせてください、そこから即決します」と、腕十字で伸び切った腕をドクターが診断してから決めたいとした。
それを受けて那須川は、「明後日も応援よろしくお願いします」と、大みそかも試合をする気満々で観客からの大歓声に笑顔で応えた。
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