【柔道】ルーマニア女子の戦慄の片手締めで失神!五輪銅の強豪はタップせず担架送りに
12月2日(土)、柔道のグランドスラム東京大会の初日(東京体育館)の女子70kg 3位決定戦で、モスカル(ルーマニア)の締め技が東京五輪 銅の強豪タイマゾワ(ロシア=中立国)にしっかり極まっていたが、なかなかタップせず目を見開いたまま失神、蘇生後もなかなか立ち上がることができず、担架で運ばれる事態となった。
試合はタイマゾワの背負い投げをかわすモスカル。亀になるタイマゾワの襟(えり)を右手で後ろから取ると、そのままサイドに身体を倒し全体重で締めつける。片手締めだ。
相手の身体はモスカルの両足で挟まれ固められている。もう逃げられない状態だったが、銅メダルがかかるこの試合、タイマゾワはなかなかタップしない。レフェリーはその状態をじっくり眺めていたが、さらに締め付けるモスカルに、ようやくタイマゾワがタップか、片手を伸ばしたところでレフェリーは一本を宣言した。
立ち上がって喜ぶモスカル。タイマゾワはうつ伏せになり、目を見開いたまま失神。セコンドが仰向けにさせ両足を上げて脳に酸素を送り込む。意識は戻った様子だったが、大事のため、担架で運ばれていった。
勝ったモスカルは昨年のグランドスラム東京で5位となり頭角を表してきた選手。その後、国際大会で2度の5位となったあと今大会に参戦。2回戦で日本の本田万結に一本勝ちするなど勝ち上がり、国際大会で初の銅メダルとなった。
この70kg級決勝は東京五輪 銅のサンネ・ファン・デイケ(オランダ)が田中志歩から裏投げで一本勝ちを決め金メダルを獲得した。
なお、2日目(3日・日)は東京五輪金の高藤直寿、阿部詩、阿部一二三らが出場する。
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