【ボクシング】八重樫が最終ラウンドでTKO勝ち、V2達成
大橋プロモーション
「ボクシングフェス2016」
2016年12月30日(金)東京・有明コロシアム
▼IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ
○八重樫東(大橋ジム/IBF世界ライトフライ級王者)
TKO 12R 2分13秒 ※右フック→レフェリーストップ
●サマートレック・ゴーキャットジム(タイ/IBF世界ミニマム級8位・挑戦者)
※八重樫が2度目の防衛に成功。
世界三階級制覇王者・八重樫がサマートレックの挑戦を受けて2度目の防衛戦に臨む。
挑戦者のサマートレックは2014年9月に井上尚哉のWBA世界ライトフライ級王座に挑戦したが、11R1分8秒、TKO負けを喫している。しかし、その後は14連勝を飾り、戦績は33勝(11KO)5敗。大橋秀行会長は「尚弥との試合では完封されたが、ファイターで根性があって打たれ強い。八重樫とは激しい試合になると思う」と予想している。
1R、子供たちの「お父ちゃん頑張れ」のコールに背中を押される八重樫が、ジャブから右ボディストレートを突き刺していく。サマートレックも素早いジャブで応戦。
2R、お互いにジャブから右のビッグヒットを狙うが、両者反応よく相手のパンチをかわす。八重樫がロープを背負ったサマートレックに左アッパーから右フック。サマートレックも左フックを放つが、空を切る。
3R、フットワークを使って右へ大きく回り込む八重樫。サマートレックが右ストレート、左フックを力強く放ち、八重樫も右ストレートをヒットさせる。前へ出てくるサマートレックに右フックも合わせる。左ボディブローもヒットし、八重樫が優勢。
4R、軽快なフットワークからよく伸びるジャブを放つ八重樫。左ボディブローもヒットさせていく。サマートレックの右を空振りさせての右フック。サマートレックは思い切り踏み込んでの右フックを見せる。
5R、両者の頭と頭が付くほどの接近戦でアッパーを打ち合う。八重樫が飛び込んでの右フック、サマートレックも左フックを返すが八重樫はかわす。アッパー、フックを入れては距離をとる八重樫の上手さが光る。
6R、声を発しながら右を打つサマートレック。八重樫は冷静に左ボディブロー、左フック、左アッパーを打ち込んでいく。
7R、サマートレックは距離を詰めて左右のボディを連打。頭と頭がくっつくほどの接近戦で打ち合いとなり、八重樫の左右ボディ、右アッパーがヒット。サマートレックの左ボディブローに右アッパーを突き上げる。
8R、八重樫が連打、右ストレートからの左アッパーをヒットさせていく。さらにサマートレックにロープを背負わせての連打。右ストレート、左ボディブロー、左右アッパーが次々と入る攻勢。
9R、サマートレックが左右でボディを打ってくれば、すかさず左右アッパーを返す八重樫。このラウンドも右ストレート、左ボディブローをヒットさせていく。サマートレックも打ち返すが、八重樫はさっとバックステップでかわしていく。
10R、ロープを背負う場面が多くなってきたサマートレック。八重樫は慎重ながら距離を保って右フック、左ボディブロー、、左右アッパーと細かく当てていく。
11Rも八重樫が右ストレート、左ボディブロー、左右アッパーでサマートレックにロープを背負わせる。終盤にはコーナーへ追い込んでの打ち合いを見せる。
12R、アグレッシブに攻めていくサマートレックだが、八重樫の右ストレート、左ボディブローが入る。次第に圧力を強める八重樫が次々に右をヒット。右ストレート、右フックが連続ヒットし、コーナーへ追い込まれたサマートレックがグラついたところでレフェリーが試合をストップ。八重樫がテクニックを見せつけてのTKO勝ちで2度目の防衛に成功した。
八重樫は「本当はもっと早く詰めたかったんですが難しかった。自軍のゴーサインが出たので倒せてよかったです。この子たちと丸1カ月離れていたので嬉しいですね。まだまだ未熟なもので日々精進していきますので、来年も引き続き応援していただけたらありがたいです」と、勝利者インタビューに答えた。
最後は恒例となった3人の子供たちとの記念撮影で、八重樫はようやく笑顔を見せた。
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