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なんと元ヘビー級統一王者ジョシュアが4度もダウンしKO負け!デュボアの剛腕に10カウントで立てず

2024/09/22(日)UP

ジョシュア10カウントで立てず、デュボアが壮絶KOした(Photo by Richard Pelham/Getty Images)

9月22日(日本時間)英国ウェンブリー・スタジアムで行われたプロボクシング[IBF世界ヘビー級タイトルマッチ]では、王者ダニエル・デュボア(26=英国)が計4度のダウンを奪い、5R 59秒、強烈な右で元3団体ヘビー級王者で挑戦者アンソニー・ジョシュア(34=英国)をマットに眠らせた。あのジョシュアが10カウントでも立てない衝撃の瞬間だった。

【フォト・動画】ジョシュアがKO負け、10カウントで立てず!

この衝撃的なKOで防衛したデュボアは、今年12月に行われる[ウシクvsフューリー2]の勝者と対決、4団体王座統一戦を行う見込みだ。
ヘビー級の世界王座は、今年5月オレクサンドル・ウシクがタイソン・フューリーに判定勝利し4団体統一となった。しかし防衛が困難なためIBFの王座は返上。
そのIBF王座が当時暫定王者だったデュボアのものとなり、今回初V戦だ。

挑戦者のジョシュアはロンドン五輪金で、元WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者。一時はヘビー級最強とも目されており、28勝(25KO)3敗の並外れた強打とイケメンぶりからも、英国ボクシングのヒーローだ。

王者デュボアは21勝(20KO)2敗、プロスペクトとして期待されるも、ウシクやジョー・ジョイスに喫した2敗はいずれも失速してからのKOで、精神面の弱さが指摘されていた。しかし、ここ3戦は内容も文句無しのKO連勝している。

英国人同士のビッグマッチで、ウェンブリースタジアムはなんと9万6千人の大観衆だ。
これまでの試合内容や人気から、ジョシュアがオッズでは上回っていた。
しかし試合は王者デュボアが序盤からジャブで圧倒。1R残り5秒で、強烈な右オーバーハンドでジョシュアは最初のダウンを喫した。なんとか立ち上がり、ゴングに救われる。

2Rには早くも決めたいデュボアの猛攻も、ジョシュアはしのぐ。
3Rもデュボアが圧倒、コンビネーションからの左を何度も入れ、R終盤に左で2度目のダウンを奪う。しかしレフェリーはグローブが床についたのを見逃し、ダウンのカウント放送がされるも止めず、ジョシュアは殴られ放題だ。ゴングが彼を救った。

4R開始時、フラつき気味のジョシュアは、再度スリップ気味のダウンを奪われる。もう終わりかと思われたが、ジョシュアは何度もクリンチ、驚異的な粘りを見せ4Rを生き残った。
しかしデュボアも攻め疲れ、肩で息をしている様子だ。

そして5R、ジョシュアが巻き返しを図り、攻め込むと右を当て、デュボアをグラつかせる。さらにジョシュアが攻勢も、デュボアが下がりながらも冷静な右カウンターを炸裂!デュボアがついに力尽きダウン、最後まで立とうとするも、10カウントでも立てずKO負けとなった。

会場は怒涛の大盛り上がり。劇的な初V成功したデュボアは「次はウシクにリベンジしたい」と語った。
ウシクはフューリーと今年12月、サウジアラビアで再戦を行う予定であり、その勝者とデュボアが統一戦を行う見込みとなる。

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