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【RIZIN】ボビー・オロゴン、勝利のカギは「野生の勘」レスリング全日本3連覇・北村克哉にチョークで一本勝ち

2021/11/21(日)UP

16年ぶりに格闘技の試合で勝利したボビー

11月20日(土)沖縄アリーナにて開催された『RIZIN.32』120kg契約 MMAルール(3分3R)で、2RTKO勝利したボビー・オロゴン(55=ナイジェリア/ぼびバラチーム)と、相手の北村克哉(35=チーム北村/武蔵村山さいとうクリニック)が試合後インタビューに応じた。

1Rには、レスリング・グレコローマンで全日本3連覇の実績を持つ北村が、レスリング力を生かし終始ボビーにマウントポジション。2Rにもタックルで攻め続ける北村だったが、ボビーはバックを取りパンチからのチョークで一本勝ちを決めた。

【フォト】ボビーがバックチョークを極めた瞬間

試合後インタビューで、ボビーは「(勝ったのが)いまだに信じられない」と目を見開き「相手は強かった、重かった、作戦は全て殺された」と北村を強敵と称える。

北村の顔にパンチをヒットさせるボビー(右)

試合前には北村が、1R5分から3分への変更をボビーが申し出たと見解を述べ、ボビーは「北村さんには腹が立っている」と一触即発の空気になっていた。
しかしボビーは「北村さんという男は一生リスペクトしようと思います。リングの上で大喧嘩して仲良くなったので、これから北村さんにご飯行きたいと思ってます。ご馳走してくれるでしょう」とノーサイドに。

試合では下になることが多かったボビー。「変なパワーを使って疲れるよりも、ある程度パワーを貯めていこうと思って」と真顔で答えるも「プロみたいにしゃべってんな」とセルフつっこみ。

フィニッシュのチョークについては「俺いつからチョーク取れるようになったのか、あれチョークっていうの」と、とぼけつつ「とりあえず野生の勘で動いてみました。下になっても終わらなかったから、上になればもしかして勝てるという自信がついてきた」とグラウンドで上になることを意識したと言う。
そして「(技が)かかってるなと感じた時、もうちょっと振り絞った」と本能で戦い終わらせたと語った。

ボビーのチョークが極まり、血まみれの北村がたまらずタップ

今後の格闘技への展望については「本当に今回はミソジ(禊)の旅だったから。その一環で立ち寄ったのが、RIZINの舞台だったので」と今回限りの参戦だったことを匂わせる。「今後はこれから僕の得意分野として、指相撲に戻りたいと思っています。指相撲の世界でチャンピオンと思ってるから」と笑いを取った後「本当に何も考えてない」と白紙状態のようだ。

大晦日参戦についても「何も望んでない。理由がなければ、格闘技やるタイプではないから」と考えていないとのこと。今回は「立ち寄ったからには、当然爪あとは残さなければいけない方針なので。男のプライドだけかけてやってきた感じ」と満足気だ。


試合を終え肩を組むボビー(右)と北村

対する北村は「一生懸命頑張ったつもりなんですけど、ボビー選手のほうがMMA強かったです。僕のほうがMMA弱かったです」ときっぱり敗北を認める。「PRIDEに憧れてレスリングを始めました。今のRIZINが僕にとってのPRIDE。中学生の頃からの夢だったのですが、本当に悔しいです」と男泣きした。

涙ぐみながら「フィットネス界を代表して挑んだつもりなんですけど。挑んで、今回負けてしまって不甲斐ないですね。僕がフィットネスと格闘技の架け橋になれたらなと挑んだんですけど、負けたから何も言えないです」と、現在ボディビルダーでもある北村は、この試合に懸けていた思いを語る。

試合後、ボビーとリングで語らっていたが、北村は「ボビーは、ありがとう、LINE交換しようよって言って。彼はジェントルマンで優しくてトップアスリートで、温かい人間。強い人は優しくて温かい。フィットネス界もそうで、それを勝利で伝えたかった」と再び涙ぐむ。

最後にファンやRIZIN関係者に感謝を述べ「チャンスがあればRIZIN挑戦させていただけたら」とメッセージした。

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