【RIZIN】元K-1世界王者・久保優太、太田忍戦を振り返る「アグレッシブさが足りなかった、今後は仕留める練習を」
9月19日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.30』の第3試合 スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)で、太田忍(27=パラエストラ柏)に判定負けを喫した、久保優太(33=PURGE TOKYO/BRAVE)が試合後のインタビューに応じた。
元K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保は、今回がMMAデビュー戦。入場の前には夫人のサラさんが登場、ダンサーを引き連れて会場を盛り上げた。試合は、1Rに久保が左の前蹴りで太田をグラつかせる場面もあったが、リオ五輪レスリング銀メダリストの太田のテイクダウン能力にペースを奪われ、判定負けを喫した。
会見場に姿を現した久保は「もうちょっと、立っている時に自分の展開を作らないと行けなかった。アグレッシブさが足りなかったですし、かなり反省しています。1R倒されても違う展開を作れるように練習していたが、作れなかったのでそこがダメでした」と反省の弁を並べた。太田のテイクダウン能力に対処できなかったことで、試合のペースを作ることができなかった。
1Rには顔面への前蹴りで太田をグラつかせた久保。太田は試合後に「揺れていました」とその前蹴りを振り返っている。「顔面前蹴りを打って、早い段階から決めようと思いました。パンチで仕留めに行って、映像見たけどダメでしたね。腰を落としてパンチに行ったので、組みつかれる距離に自ら入ってしまった」と先に効かせたことで、タックルを切れない距離に入ってしまったと分析。
さらに、勝てるチャンスについては「スタンドになった展開やスタンドから開始のところで、倒せるチャンスはあったと思う。ファーストコンタクトのダウン取った時に、今後は仕留めるところを練習しないといけない。勉強になりましたね」と次戦に向けて、反省点をすでに洗い出している。
寝技については、セコンドに付いた宮田和幸の声も聞こえて、練習通りに動くことができた。「宮田先生から指示いただいて、肩固めが来てる時のディフェンス、腕取られた時に右手を引けというのは言われて、それは出来ていた。落ち着いて出来た」との手応えもある。
「さっきサラちゃんが来てくれて、僕が元気なかったけど、勝つまで歌ってあげるよって言ってくれて。勝つまでやるしかない。年内に早くもう1試合やりたいです」というように、妻のサラさんからの激励も久保が戦い続ける理由だ。「昔は試合を見に来てくれることもなかったけど、歌ってくれて会場に来てくれているので、目の前でかっこいいところを見せるモチベーションはありました」とのことだ。
MMAデビュー戦は、ほろ苦い結果となったが久保は次戦に向けて「ダメージは特にないので早くもう一回やりたいです。楽しかったです。明日にでも練習したい」と語っている。久保の次戦に期待がかかる。