【RIZIN】最強遺伝子クロンが川尻をスリーパー葬
RIZIN FIGHTING FEDERATION
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント Final ROUND」
2016年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナ
▼第10試合 RIZIN MMA特別ルール 1R10分/2・3R5分 65.8kg契約
○クロン・グレイシー(ブラジル)
一本 2R 2分04秒 ※リアネイキッドチョーク
●川尻達也(T-BLOOD)
UFCフェザー級戦線で活躍しながらも10月に自ら契約解除、その後RIZIN電撃参戦を発表した川尻。ヒクソン・グレイシーの息子クロンを対戦相手に指名し、それが実現した。
対するクロンは所英男、山本アーセンらを破り、3戦全勝。全て関節技による一本勝ちを収めている。今回もセコンドには父ヒクソンが就いた。
1R、川尻はゆっくりとコーナーを出る。まずは右ローで先制。クロンが組み付いてくると川尻は組んだままのアッパーをボディに入れる。一度離れ、再び組み付いてきたクロンに川尻はクリンチアッパー、さらに首相撲からのヒザ蹴り。クロンもパンチを出すが、川尻のボディへのパンチが重く決まる。
何度もクリンチしてのボディアッパー、首相撲からのヒザ蹴りを突き刺してく川尻。クロンが離れてパンチを放つと川尻が打ち合う。そこでクロンが寝技に引きずり込むと川尻は一度抑え込んでから立ち上がり、ジャンプしての踏みつけを狙ったが、かわしたクロンが足関節技へ。
これを逃れた川尻は再びボディをパンチで攻めていくが、クロンは寝技へ引きずり込む。クロンは腕十字を狙いながらパンチを見舞い、うつ伏せになるようにして腕十字。これは極まるかと思われたが、川尻が回転して脱出。
クロンがバックを奪い、なおも川尻のピンチは続く。スリーパーの体勢に入り、顔面が血に染まった川尻の首を絞めようとする。必死に防ぐ川尻。2度目の仕掛けも外した川尻がラウンド終了で逃げ切った。
2R、ジャブとローを出す川尻にクロンは飛び付いて寝技に引きずり込む。川尻は上体を上げてパウンドを入れ、ジャンプしての踏みつけを狙ったが、またも足を取られてバックを奪われる。再びチョークスリーパー(リアネイキッドチョーク)狙いのクロン。徐々にクロンの腕が川尻ののど元に食い込んでいき、ついに川尻がタップ。
クロンはマイクを持つと、「川尻は本当に強かった。心からリスペクトを伝えたい。父を始めとするチーム全員に感謝します。最後は自分の力、誰のせいにもできない。それをやり抜けるかどうかは自分の力にかかっていると実感しました。
そして皆さんの応援が力になり、ファイターの力とひとつになって今日の勝利をつかむことが出来たと思います。皆さん、LOVEを感じてください。世界を見ると人種の壁や宗教の壁があります。それををなくしていきましょう。それは私たちのLOVEで変えられると思います」と、ファンにメッセージを送った。