【RIZIN】アリアックバリ、8年半ぶり復帰のヒーリングを下す
RIZIN FIGHTING FEDERATION
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND」
2016年12月29日(木)さいたまスーパーアリーナ
▼第11試合 無差別級トーナメント二回戦② RIZINトーナメントルール 5分2R/延長5分1R
○アミール・アリアックバリ(イラン)
判定3-0
●ヒース・ヒーリング(アメリカ)
※アリアックバリが準決勝へ進出。
アリアックバリは、グレコローマンレスリング2013年世界選手権120kg級金メダル、2010年世界選手権96kg級金メダルという輝かしい実績を持つファイター。
レスリング仕込みのパワフルなタックルと組みの強さに加え、”地球に穴が開く”とも形容される強烈なパウンドを武器としており、その実力はスパーリングパートナーを務めるUFCのマーク・ハントに「あいつを敵にしたくない」と言わしめるほど。開幕戦ではジャングルファイト・ヘビー級王者ジョアン・アルメイダ(ブラジル)からTKO勝利を上げた。
対するは元UFCへビー級王者シェーン・カーウィンの大会直前の欠場により、急遽参戦が決まった元PRIDEトップファイターのヒーリング。2008年8月にUFCで行われたブロック・レスナー戦を最後に試合から遠ざかっていたが、今回約8年5カ月ぶりに復帰した。セコンドにはUFCファイターのロイ・ネルソンが就く。
1R、積極的にパンチを放っていくヒーリングにアリアックバリが右ストレートを直撃。グラつくヒーリングのバックを奪うと、豪快なジャーマンスープレックスで投げ捨てる。そこからパウンドを見舞い、一旦落ち着いてバックを奪うと、ヒーリングのバックから強烈なパンチを見舞っていくアリアックバリ。
サイドポジション、バックとポジションを変えながらパンチを見舞っていくアリアックバリに防戦一方なヒーリング。四つん這いになったヒーリングへアリアックバリは容赦なく背後から顔面へパンチを打ち込む。立ち上がるとヒーリングの顔面へ蹴り。アリアックバリの一方的なラウンドとなった。
2R、パンチとローを出しながら前へ出るヒーリング。アリアックバリのタックルにガブるとヒーリングはヒザ蹴りを放つが、アリアックバリにテイクダウンされてバックを奪われる。そして再びパンチの嵐。ブレイクでスタンドに戻るとヒーリングはハイキック。
アリアックバリは疲労を感じさせ、ヒーリングがパンチで前へ出る。場内からはヒーリングの攻撃に大歓声が沸き起こる。アリアックバリは組み付くとヒーリングをロープへ押し込んでいく。離れると左ミドル、右ストレートで前へ出るヒーリングにしがみついて凌ぐアリアックバリ。ヒーリングのパンチに押されるが、アリアックバリがテイクダウンに成功。そこで試合終了となった。
意地を見せたヒーリングだったが、判定でアリアックバリが勝利。準決勝進出を果たした。準決勝ではワレンティン・モルダフスキー(ロシア)と対戦する。