【ボクシング】ドネア、アリトロフィーを井上尚弥に一晩借りる「息子たちとの約束」
11月7日(木)、さいたまスーパーアリーナで行われたWBSSバンタム級決勝で、井上尚弥(26=大橋)がノニト・ドネア(36=フィリピン)を3-0の判定で破り、トーナメント優勝を果たした。試合は井上が被弾し流血するなか、打って打たれてを繰り返し、11Rに井上が左ボディブローでダウンを奪い判定で差をつけた。
試合後の会見で、井上はドネアについて「負けられないというドネアの気持ちの強さを感じた」というが、その負けられない気持ちは2人の息子たちに対してもそうだったのだろう。
ドネアは8日午前にツイッターをアップし、このWBSS、そして日本においての関係者に感謝を述べた。それと同時にアップされた動画では、優勝した者だけが手に入れる『モハメド・アリ・トロフィー』がドネアのホテルのリビングに置いてあり、子供がトロフィーを興味深く触っている。
ドネアのツイッターによると、息子たちに試合の次の日の朝、ここでトロフィーが見られると約束したのだという。しかし判定で敗れトロフィーは井上に。ドネアは子供たちに自分が言ったことを守るために井上に「一晩貸してほしい」と謙虚に頼み、約束が実現したのだという。
トロフィーにはNaoya Inoueとプレートが貼られてある。子供たちは、井上のものだと教えられたのだろう。動画で子供達はドネアと共に並び井上に「サンキュー、ミスター・イノウエ。コングラッチュレーションズ(ありがとう、井上選手。おめでとうございます)」と感謝を伝えた。
▼井上尚弥に子供たちがありがとうを伝える動画
— Nonito Donaire (@filipinoflash) November 8, 2019